インプラント周囲炎

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~インプラント周囲炎~
発生率の実態と予防法
進行度別治療

インプラント周囲炎は
インプラント脱落を招く要因ですが

正しい治療と継続的なメンテナンスで

インプラントは長期的に
機能できます。


インプラント周囲炎の実態

かつて、以下のようなインプラント周囲炎に関する報道があり、周囲炎に対して不安を抱いた人もいるかもしれません。

報道された内容の一部

日本歯周病学会が、インプラント治療後3年以上の267人に行った調査で、次のような結果となった。

  • インプラント周囲炎が9.7%

  • 前段階の炎症を含めると43%

インプラントを長く使用している人も多くいますが、適切なメンテナンスなしでは、細菌に感染することもあるということを理解しておく必要があります。

インプラント周囲炎とは?

インプラント周囲炎とは、インプラントの歯周病です。インプラントは虫歯にはなりませんが、歯周病にはなります。
インプラント周囲炎は、歯肉の腫れ・出血などの症状が現れ、進行すると歯周組織が破壊されてしまいます。インプラントを支える顎の骨(歯槽骨)が破壊されると、インプラントのグラつきが生じ、さらに進行すると、インプラントの脱落を招く場合もあります。

インプラント周囲炎の進行
インプラント周囲炎の原因
インプラント周囲炎の原因

インプラント周囲炎の根本原因は、プラークです。プラークコントロールがしっかり行えていないと、お口の中の細菌が増えて、インプラントが細菌に感染してしまいます。
また、喫煙習慣やストレスなどの生活習慣、口呼吸・歯ぎしりなどの口腔内環境は、感染リスクを高めます。

お口の中の細菌を減らすことはもちろん、感染リスクを高める要因を取り除くことが大切です。効果的にインプラント歯周炎を予防するには、総合的な対策が必要です。

インプラント周囲炎の症状

インプラント周囲炎の症状

  • 歯ぐきの腫れ

  • 歯茎の出血

  • 排膿

  • 歯周ポケットが深くなる

  • インプラントの動揺

  • 痛み

  • 歯と歯茎のすき間が深くなる

インプラント周囲炎の症状は、歯周病と似ています。初期段階で自覚症状がない(自分ではなかなか気づけない)という点も同じです。
周囲炎を発症させないことが大切ですが、定期的にチェックを受け、早期発見につなげることも大切でしょう。

インプラント周囲炎は治療できる?

インプラント周囲炎の治療は、進行度によって異なりますが、進行するほど体に負担のかかる治療が必要となります。

インプラント周囲炎の主な治療方法

  • PMTC(機械的清掃)

  • 消毒薬による洗浄

  • 抗生物質の服用

  • 外科的処置(切除療法)

軽度の周囲炎であれば、PMTCなどの非外科的な処置で改善できますが、進行すると「歯肉を切開して汚れを除去する」といった外科的処置が必要となります。
また、骨吸収が進んでいる場合には、インプラントを温存できない場合もあります。その場合は、インプラントを撤去し、骨の回復を待ってから再治療を行います。

インプラント周囲炎は進行するほど侵襲性の高い治療が必要となりますが、それだけでなく、治療費の負担も大きくなるでしょう。
どの点においても、発症させないことが大切です。

メンテナンスの重要性

インプラント周囲炎を予防するには、歯科で行う定期的なメンテナンスが欠かせません。ただ歯磨きを行っているだけでは、効果的に周囲炎を予防できないからです。

近年は歯科医療が進歩して、骨量不足などでリスクの高い患者様もインプラント治療を受けることは可能です。しかし、リスクに関係なく、インプラント治療を受けるためには、メンテナンスを継続して受けることが欠かせません。メンテナンスを継続して行うことが、インプラント治療を受けるための条件とも言えるでしょう。

チェック項目とメンテナンスの内容
お口の中のチェック 清掃状態やインプラントの状態、残っている天然歯の状態などを確認します。インプラントにグラつきがないかもチェックします。
噛み合わせのチェック 噛み合わせが悪いと、インプラントに過度な力がかかるなど、さまざまな悪影響が出てきます。定期的にチェックする必要があります。
レントゲン検査 目視で確認できない歯槽骨の状態、インプラントの状態、天然歯の状態などを確認します。
PMTC 専用の器具や薬剤を使用し、お口の中を徹底的にきれいにします。歯ブラシで除去できないバイオフィルムも、しっかり除去します。
ブラッシング指導 磨き残しになっている箇所を正しく磨けるように指導し、磨き残しを減らします。セルフケアの質を高めることが周囲炎予防に有効です。

インプラント治療は、長いお付き合いのできる歯科医院で

インプラント周囲炎を防ぐためには、セルフケアを行い、メンテナンスを受け、お口の健康維持に努めることが必要です。しかし、周囲炎の原因が医院の治療環境や治療器具の衛生管理にある場合も否定できません。医師の技術も治療の質に影響すると言えますが、治療環境もとても大切なポイントです。

また、医師だけでなく、インプラント手術やメンテナンスに携わるすべてのスタッフが、インプラント治療について学び、知識を持っていることも大切になります。
インプラントは天然歯とは違います。メンテナンスにあたる医師やスタッフは、インプラントの周囲組織の特異性を把握し、周囲組織の変化に気付けなければいけません。

メンテナンスを含め、インプラント治療を行う歯科医院とは、長い付き合いになります。歯科選びは慎重に行うことをお勧めします。

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いしかわインプラント かとうクリニック
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