タバコと歯周病の密接な関係

  • 当院へのアクセス
  • 0761-77-6480

~タバコと歯周病~
喫煙で歯・歯茎に
炎症が起こるメカニズム

タバコは歯周病を増悪させる
原因のひとつです。

受動喫煙によっても歯周病のリスクは
高まりますので
喫煙者本人だけでなく
周囲の方も注意が必要です。


タバコと歯周病の深い関わり

たばこを吸う人

タバコは「百害あって一利なし」と言われるほど、私たちの身体に悪影響を及ぼす存在として広く知られています。心疾患や脳疾患、ガンの発症などそのリスクは様々ですが、そのうちの害のひとつとして挙げられるのが歯周病です。

歯周病は歯茎や歯を支えている顎の骨に炎症を起こす病気です。病状が進行すると歯を失ってしまう場合もあります。
今回は、なぜタバコが歯周病を発症・進行させてしまうのか、悪影響を及ぼすメカニズムについて詳しく解説していきます。

タバコの煙の成分

日本国内で多く出回っているタバコといえば、乾燥し加工された葉たばこを巻いた「紙巻きたばこ(シガレット)」です。タバコを吸っていると、燃焼していく過程で様々な成分を含む燃えかすが生成されます。

タバコには4000種以上の化学物質が含まれており、そのうち有害物質は200種類以上にものぼります。また、有害物質のうち40~60種類が発がん性物質であることもわかっています。
特に、タバコの三大有害物質と言われているのが「一酸化炭素」「ニコチン」「タール」の3つです。

1一酸化炭素

たばこの煙のうち、1~3%は一酸化炭素が含まれています。一酸化炭素は、酸素不足の環境下で不完全燃焼を起こすと発生する気体です。

一酸化炭素は血液中のヘモグロビン(赤血球)と結合しやすい特徴を持っており、その結合のしやすさは酸素の200倍以上です。
ヘモグロビンは酸素と結合することで全身に酸素を運搬しています。ところが、一酸化炭素が発生し続けると酸素がヘモグロビンと結合できないため、身体が酸素不足に陥ります。これを一酸化炭素中毒といいます。

2ニコチン

タールは一酸化炭素などの気体を除く粒子状の成分で、ヤニとも呼ばれます。煙草を吸うと部屋の壁や天井、歯の表面などに黒い汚れが付着するのは、このタールが原因です。

タールには有害物質や発がん性物質が多量に含まれています。無数の化合物の集まりであることから化学的に安定しておらず、生体物質などと化学反応を起こすことで身体に悪影響を及ぼすリスクがあります。

ライトたばこは普通のたばこよりも害は少ない?

タバコの中には、一定の測定条件下でタバコの煙に含まれるタール量が少なくなるよう調節されたライトたばこ(低タール・低ニコチン)があります。

“ライト”と聞くと身体への害は少なく思えますが、ライトたばこに切り替えた喫煙者は、吸い方や本数・回数を変えることでニコチン濃度を自己調節する補償喫煙を行う傾向があります。そのため、「ライトたばこの方が健康への悪影響が軽減される」とは一概には言い切れないのです。

タバコが歯周病によくない理由

ニコチンと歯

一酸化炭素には身体の酸素不足を引き起こす作用、ニコチンには血管を収縮させる作用があります。 タバコを吸うと、これらの作用により歯茎の血流は悪化します。血流が悪くなると歯周組織に栄養分や酸素がしっかり届けられなくなり、抵抗力が低下するため、歯周病の発症リスクを高めてしまうのです。 また、血流の悪化により歯茎の修復機能が低下することから、歯周病の治りを遅くする可能性もあります。

喫煙者は歯周病を自覚しにくい

喫煙は歯周組織の血流を悪くします。その結果、歯茎からの出血が少なくなるために、歯周病の発症・進行に気付くのが遅れてしまうリスクがあります。

タバコはインプラントの歯周病にも影響します

失った歯を補う方法としてインプラントが挙げられますが、タバコはインプラント治療のリスクファクターでもあります。
これは、タバコに含まれる一酸化炭素やニコチンの作用により、オッセオインテグレーション(インプラント体と骨の結合)が妨げられることや、インプラント周囲炎を引き起こす可能性があるためです。

インプラント周囲炎とは普通の歯と同じ細菌(歯周病菌)が原因で発症する、いわばインプラントの歯周病のことです。インプラント周囲炎が進行すると最悪インプラントを摘出しなければならなくなることもあるため、インプラント治療の前には必ず歯周病治療を行う必要があります。

受動喫煙でも歯周病のリスクは高まる?

ノースカロライナ大学歯学部 口腔・全身性疾患センターのSamuel J. Arbes, Jr.氏らは、1988~1994年のデータをもとに行った調査で「職場や家庭において副流煙にさらされている人は、歯周病のリスクが57%高まる」と警告しています。

タバコによる悪影響は吸っている本人だけに及ぶものだと思われがちですが、たとえ非喫煙者であっても、受動喫煙によって歯周病のリスクが高まることが明らかとなっているのです。

受動喫煙によるさまざまな健康被害

受動喫煙は歯周病だけではなく、様々な健康被害をもたらします。

受動喫煙による健康被害(成人)

  • 肺がん

  • 虚血性心疾患

受動喫煙による健康被害(乳幼児・児童)

  • 乳児突然死症候群(SIDS)

  • 呼吸器疾患

  • ぜんそく

  • 耳疾患

  • 肺機能の低下・発達遅延

禁煙により歯周病は改善されるのか

喫煙者の方の中には、「禁煙したからといって歯周病が治るわけではないのでは?」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、複数の研究報告により、歯科治療とともに禁煙を進めていくことで、歯周組織へのダメージが抑えられることが明らかとなっています。

歯の健康維持、特に歯周病の完治を目指すのであれば、禁煙は必須事項です。歯の健康を守るためにも、喫煙者の方は禁煙外来で専門家に相談し、早期に治療を進めていくことをおすすめします。

おすすめの記事

戻る歯科コラムトップへ

いしかわインプラントセンター
診療時間
 8:30~17:30

※木曜日は手術日
※ 平日の17時半から21時 休日の9時から13時の時間帯は歯科医師のみで応診しております。
緊急の患者様が優先治療となりますのでご了承ください。
☆上記時間外での緊急診療は都度相談とさせていただきます

診療科目 歯科・口腔外科・インプラント科・審美歯科・矯正歯科

住所 石川県加賀市山代温泉北部2丁目25

TEL 0761-77-6480

最近の症例 かとうクリニックいしかわインプラントセンターの採用情報 かとうクリニックいしかわインプラントセンターフェースブック